妊娠中の貧血

妊婦健診に通っていると、何回か採血して貧血の検査があります。

もともと妊娠中は貧血になりやすく、栄養バランスの取れた食事を指導されます。

そして産後も貧血とのお付き合いを続けざるを得ない状態になります。

さらに産後の生理が再開すると、またまた貧血とのお付き合いが続きます、、、

つまり、妊娠・出産を経験するとその後の貧血との長いお付き合いになる覚悟が必要なのかもしれません。

そんな私も貧血とのお付き合いが始まったので、自覚症状や対策についてお伝えします。

2回の妊娠で2回とも軽い貧血と診断されました

第2子妊娠直前の健康診断ではヘモグロビン値12.7で健康そのものでした。

もともと献血にも定期的に通うくらい血の濃さには自信がありました。

これくらいなら大丈夫だろうと思っていたのですが、、、

特に2回目の妊娠中期（2024年2月）の検査では、1回目の妊娠時とほとんど変わらないヘモグロビン値10.6でした。

しかし産婦人科の先生の話では「数年前に妊娠中期の貧血の診断基準が変わったので、前回の基準から言えば全く問題ないのですが、一応今回の検査結果からはお薬を出しますね。」とのこと。

まぁ、仕方ないですよね。

妊娠中に貧血になりやすい理由

これには大きく2つの理由があるそうです。

1つ目は、妊娠中は血液量が増える＝水分が増える＝血液が薄まる、ということがそうです。

胎盤と血液を使って酸素と栄養を胎児に届けなければいけないため、運搬効率を上げるために血液量が増えるんだそうです。

でも血球はそんなに短期間で増えないので、水分量だけが増えて、その結果血液が薄まってしまうような状態になるそうです。

2つ目は胎児に鉄分を供給しているからだそうです。

特に妊娠中期〜後期には、胎児に鉄分を供給する（持っていかれる）ペースが上がり、母体で貯蓄されていた鉄分までもが胎児に供給されます。

まさに母が身を削って子どもを育てるという感じで、「がんばれー」と思ってしまいました。

また、出産時にはどうしても出血があるので、その時に備えて「お薬を出すか出さないか微妙なラインだったら、出しておきましょう」みたいな方針の先生もいらっしゃいます。

私は子どもと自分の安全を第一に考えた出産を選択したかったので、先生の方針には従いました。

鉄剤の副作用

とは言いつつも、やっぱり鉄剤には副作用が付きものです。

その多くは胃腸関係です。

もともと体内では吸収されにくい鉄を無理やり摂取しようとするので、体内に入った鉄イオンが消化器系に作用して、動きが鈍ってしまうようです。

私の場合、吐き気・下痢・便秘がちょっときつかったです、、

吐き気はお薬を飲んだ後1時間半くらいで出てくることが多かったので、その時間には何か気を紛らわせるようなことをしたり、いっそのこと寝ていました。

下痢と便秘は交互にやってくる感じで、3日以上続く場合はお薬を休んで元に戻ったらまたお薬を飲むようにしていました。

オススメの料理

1人目の産後に病院で栄養指導を受けました。

その中で教わった内容をご紹介します。

①ヘム鉄（お肉系）と非ヘム鉄（野菜系）の2種類のうち、吸収率が良いのはヘム鉄なのでお肉を食べる！

高校の家庭科の授業くらいの知識しかない私の栄養の知識では「貧血といえばレバーを食べる」という感じです。

実際は牛肉、海藻、小松菜、豆腐にも鉄分が多く含まれており、肉や魚に多く含まれているヘム鉄の吸収率の方が高いそうです。

しかし妊娠中は非ヘム鉄の吸収効率も上昇するので、野菜系でも効果は抜群でそうです。

お肉系が苦手でも心配ないですね。

②一緒にビタミンを摂取すると吸収効率アップ

鉄はもともと吸収されにくいので、吸収を助ける栄養素を一緒に摂取してください、と言われました。

それがビタミンで特に野菜類に多く含まれています。

肉じゃがににんじんをプラスしたり、麻婆豆腐や肉野菜炒めなんかも、鉄分と野菜が一緒に食べれる料理です。

あとは副菜にほうれん草のおひたしを1品追加したり。

つまり、バランスよく食べましょうということですね。

③鉄分プラスのチーズ、ヨーグルト、お菓子を活用

鉄分プラスの乳製品、シリアル、お菓子なんかもたくさん売られています。

どうせ食べるならそういう間食で小腹を満たしましょう、ということらしいです。

とはいえ、食べすぎると糖分とかカロリーの取りすぎという問題も出てくるのであくまでもメインの鉄分は食事から摂取するようにして、気分転換に食べても鉄分が補給できると頑張った気分になれます。

貧血でも気にしすぎる必要なし！

妊娠中の貧血は割とよくあることで、そこまで気にする必要はないと思います。

確かにネットで検索すると、「妊娠中の貧血で胎児の成長が遅れる」「発達障害の原因になる」とか出てきてビックリしました。

でもそれはごく一部の重症な場合です。

医師から処方された薬を適度に飲んで、バランスの良い食事でなんとかなるレベルの貧血は気にせずにストレスなく過ごしましょう。