離乳食のエピソードとしてよく「口に入れたものを吐き出される」というのを聞きませんか?
もちろん「そもそも食べてもらえない!」という悩みを抱えた方もたくさんいらっしゃると思いますが、我が子の場合はとりあえず口に入れてくれるタイプでした。
口に入れた食事を吐き出すのは、赤ちゃんなりに理由があるのでしょうが親からしてみれば本当に困るのですが・・・。
私が体験したのは「吐き出す」というよりは「吹き出す」が近かったと思います。
「ブー」っと勢いよく吹き飛ばす感じでした。
なぜそんな行動をするのか理由を調べたり、対策を実践してみたのでご紹介します。
歯が生えてきそうだから
よく言われるのが、歯の生え始めでムズムズしているからだそうです。
一般的に生後7ヶ月ごろに下の前歯が生え始めて、生後10ヶ月頃に上の前歯が生え始めます。
だから歯が生えそうでムズムズしている、という理由で離乳食を吐き出されるのであればその月齢かそれよりも少し前の時期になると思います。
笑った時などに口の中を見てみて、歯が生えそうな雰囲気であればきっとムズムズしているのだと思います。
初めて歯が生えそうな歯茎を見たときは「ナニコレ??」とちょっとびっくりしました。
白っぽくてギザギザしたものが等間隔で見えてきて、ケガでもしたのか?変なもの食べたのか?と思いました。
じっくり見ると歯の生え始めだとわかったのですが、初めての子育てでびっくりしたことの上位にランクインする出来事だと思います。
歯がないお口はもう見れなくなってしまうと思うと寂しいですが、歯が生えかけているお口も可愛いので見逃さないでくださいね!
歯茎のムズムズが原因の場合、スプーンで口に入れる前か入れた直後にブーっと吹き飛ばすようなことが多いように感じます。
対策としてはその時期が過ぎるのをじっと耐えるか、食べ物を口に入れた直後にスプーンで口をガードするようにして自分の顔面に飛んでこないようにしました(本人の顔に跳ね返るイメージです)。
ちょっとかわいそうですが、私のメンタルを守るためにはお互い様だったと思います。
苦手な味だから
赤ちゃんの味覚は大人よりも敏感だと言われています。
だから離乳食の味付けは不要で、食材だけの味でも十分堪能できるようです。
しかしそれが逆に敏感になりすぎて苦手意識を持つこともあります。
我が子の場合、トマトやオレンジのような酸味のある味付けが苦手だったようでした。
いったん口に入れるものの、舌で押し返してボトっと吐き出す感じです。
他のおかずやご飯を食べさせても問題ないのですが、またトマト系を食べさせると吐き出しました。
2回やられると確信犯で、味を選んで吐き出しているんだと思いました。
苦手なものは仕方ないのでホワイトソースやカレーと混ぜて誤魔化したり、量を少なくして薄めて食べさせたりしています。
何回か食べさせていると傾向がわかるようになると思うので、少しずつでも食べさせるのか、それとも無理して食べさせないのかを決めたら良いと思います。
冷たい・熱いから
当たり前と言われれば当たり前なのでしょうが、離乳食は少量なので温度をキープするのがとても難しいです。
基本的には冷凍していたものを電子レンジで解凍することが多いのですが、これが難しいんです。
温め過ぎると爆発するし、足りないと解凍されずに時間がかかってしまうので慣れるまでは大変でした。
お粥やツナを何度爆発させたことでしょうか。。。
せっかく調理できたとしても、子供が食事に集中してくれなければその間に冷めてしまいます。
子供は自分が気に入った温度でなければ食べてくれないことが頻繁にありました。
冷たくなったスープを温めると、さっきの拒否は何だったのだろう?という勢いで食べ始めるという謎の行動がよくありました。
何とも自分勝手な理由でしたが、子供のわがままなんてそんなものだろうとその都度付き合ってあげました。
一口の量が多すぎるから
当然ですが、赤ちゃんの一口は小さいです。
そのために離乳食用スプーンも小さくできています。
それなのに食べっぷりがいいとついついスプーンに山盛りにして食べさせてしまうんです。
さっきまでは山盛りスプーンでも食べてくれたのに「いい加減にしてよ!」と言わんばかりに突然の拒否で親も困惑してしまいます。
子どもには子どもなりの食べるペースがあることを忘れてはいけないのです。
それに食欲の旺盛さと、食べられる・飲み込める量は違います。
離乳食期の子どもはまだまだ舌の使い方が苦手で、上手く飲み込めないことはよくあります。
だからこそ窒息の危険について常に気をつけなければいけません。
一口の量が多くて拒否される場合、どちらかというとブーっと吐き出されるよりはウェッと吐き出すことが多いかもしれません。
我が家でも一口が多すぎた、または丸飲みのまま飲み込もうとして咳き込んだりしたことが何度もあったので注意するようにしましょう。
楽しいから!
スプーンで食べさせてブーっと吐き出されると、親も咄嗟に「ちょっ!」とリアクションを返してしまいます。
「やめて!ダメ!」と言いながら机や服に飛び散ったご飯を拭きます。
そうすると赤ちゃんは『これをするとママに反応してもらえる』と嬉しくなって繰り返してしまうことがあるそうです。
そういう時ってだいたいニヤニヤしながらやってますよね。
彼らは完全にわかっていてわざとやっているんだと確信しました。
対処法は、ノーリアクションを貫くことです。
服に米粒が飛んでこようが、メガネがほうれん草で汚れようが一切反応しません。
ニコニコの表情を封印してひたすらスプーンで食べさせるだけに専念します。
我慢比べのようになってしまいますが、そのうち飽きて普通に食べてくれるようになりました。
離乳食の遊び食べはそのうち終わるから心配しない
冷静になって考えてみれば、大人になってからも一口食べるたびに食べ物を吹き出している人はいませんものね。
自分だって記憶がないだけでしょっちゅう親を困らせていたかもしれませんが、今はそんなことしていません。
だからいつか必ず終わるし、試行錯誤しながら対策を考えて実践してみるのも育児の楽しみとして捉えると気持ちが楽になりますよ!
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