夏の定番の花の一つにアサガオがあります。
小学校の頃、学校で育てていたアサガオを夏休み前に家に持ち帰って観察日記を書きました(平成一桁時代)。
この時期になるとホームセンターでグリーンカーテン用にアサガオの苗を売っていたりします。
そんなぼたもち母は、学生時代にアサガオを中心とした植物系の勉強をしていたのでちょっと詳しかったりします。
夏休みの自由研究のネタがなくて困っている方、1ヶ月で種を植えて花が咲くか??
こちらでご紹介する方法なら、ギリギリ1ヶ月で種を植えてから花が咲くまでの観察日記が書けるかもしれません。
植える前に種に少し傷をつける
アサガオって芽が出てしまえばぐんぐん大きくなるのに、そこまでが結構スロースタートなんですよね・・・。
アサガオの種を土に植える前に、ちょっと手を加えると発芽する数も増えるし時間も大幅に短縮できます。
その方法とは・・・種の表面に少しだけカッターやハサミで傷を付けます。
この時の注意点としては、種の丸くカーブしている側を長さ2mmくらい、表面を削るように傷をつけることです。
平らになっている面の方が持ちやすいし傷も付けやすいのですが、そちら側は発芽した後に根や茎の先端になる部分があるので深く傷つけすぎてしまうと発芽しなくなったり、伸びなくなってしまいます。
丸くカーブしている側は双葉になる部分が眠っているので、もし深く傷が入ってもダメージが少ないです。
アサガオは発芽時に種が水分をたっぷり吸うので、表面に傷を付けることで中まで水分を染み込ませることができます。
傷をつけた種は、たっぷり湿らせた土に1cmくらいの深さで蒔きます。
発芽には吸水が重要なので、お水はたっぷりあげてください。
尚、アサガオの種は年数が経つほどに発芽率が下がるようなので、1〜2年以内にできた種を植えると発芽率が高めです。
この処理をしてあげると、早ければ3日程度で発芽してくれます。
双葉が開いたら1日暗い場所へ
アサガオの花を咲かせるためには絶対に必要な作業です。
双葉が開いたら真っ暗な場所に置くか、隙間を塞いだ段ボールや厚い紙袋で覆います。
24時間ほど暗い場所に置いたら、翌日には元の場所に戻してOKです(短日処理)。
アサガオは夜の長さ(暗くなっている時間)が一定時間以上連続した場合に花を咲かせる性質を持っています。
しかもその感度は双葉が開いた直後が一番高いのです。
だから双葉の段階では1日暗くするだけで良いですが、少し大きくなって本葉が出てきたら何日か繰り返す必要があります。
私は「アサガオは夏に咲くものだから気温が高くなると咲くのか」と思っていましたが、真相は夜の長さを感知して花を咲かせているのです。
あとは枯らさないように育てる
双葉の段階での処理が終わったら、あとは花が咲くのを待つだけです。
うまくいけば3週間ほどで開花します。
アサガオの花は茎から葉が生える柄の付け根に、脇芽のような形で蕾ができるので茎が伸びてきたらその辺りをよく見てみて下さい。
この時の注意点としては、双葉の段階で暗い場所に置いたをアサガオは背丈が伸びないことがあります。
茎の先端に花がつき背丈が伸びていかないので、グリーンカーテンにしてどんどん巻き付かせたい!と思っている場合はオススメできません。
アサガオはいろんな種類があります
全てが順調にいけば、種を植えてから1ヶ月で花が咲くこともあります。
夏休みの自由研究に迷ったら、この方法で乗り切ることもできそうです(平成時代は)。
またアサガオは変化朝顔といって変わった花の形や葉の模様をしているものも多く、たまに展示会をやっていたりしました。
「え?コレがアサガオ?どうしてこうなった?」という形をしていて面白いです。
アサガオの花は午前中のうちに萎んでしまうことがほとんどで、早起きして徳を積んだ日にしか見れない感じがなんとも季節を感じます。
種も苗もかなり手軽に入手できるので、お試ししてみてはいかがでしょうか。
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